使用するドメインによってSEO効果は変わるのでしょうか。
ドメインにはいろんな種類がありますが、ここではそれぞれのドメインについて詳しく解説していきます。
トップレベルドメイン
トップレベルドメイン(TLD)とは、DNS(ドメインネームシステム)において、ドメイン名をドットごとに分割した際の最後の項目を指します。
たとえば、「.com」「.jp」「.org」などです。
TLDの種類はさまざまですが、使用しているTLDによって検索順位が変わることはありません。
ただし、「.jp」や「.kr」というような国別に割り当てられたccTLDは、Googleがサイトの国籍を判断する情報の1つとして参照しているため、Googleに誤解を与えるようなccTLDは避けたほうが無難です。
中古ドメイン
中古ドメインとは、過去に誰かが取得して、今は使われていないドメインのことです。
中古ドメインには、過去のサイト運営者が獲得したリンクが残っていたり、Googleページランクが付いていたりするため、SEO効果が期待できます。
また、開設したてのサイトでは被リンクがついていないためSEOの成果があがりにくい場合もありますが、中古ドメインではそういった懸念が軽減できます。
そのため、積極的に中古ドメインを取得して活用するサイト運営者もいるほどです。
しかし、中古ドメインを使用するにはメリットばかりではありませんので、それを理解しておかなければなりません。
自サイトのテーマが、過去の中古ドメインのサイトのテーマと同じであれば残ったリンクも効果的なのですが、そうでなければSEO効果も限定的になってしまいます。
さらに、SEOの阻害要因となるリンクやひどい時にはペナルティ履歴も引き継いでしまう可能性があります。
日本語ドメイン
日本語ドメインとは、「日本語ドメイン.com」のように英数字でなく日本語で記述されたドメインです。
日本語であるためユーザーが覚えやすいほか、検索結果画面のURL部分も日本語になるため、ユーザーの目に留まりやすいというメリットがあります。
また、対策キーワードを含むドメイン名にするとわずかにSEO効果があることも、日本語ドメインを使用するメリットの一つです。
ただし、EMDアップデートと呼ばれる、キーワードにマッチしたドメイン名によるSEO効果が切り下げられたアルゴリズム変更により、以前ほどの効果は期待できなくなっています。
また、日本語ドメインはブラウザによっては正しく表示されなかったり、SNSでのシェアにおいては日本語部分がpunyコードと呼ばれる英数字に変換されてしまうため、逆にドメイン名がわかりにくくなるデメリットがあります。
ターゲットキーワードを含むドメイン名
キーワードを含むドメイン名は、わずかながらSEO効果が期待できます。
ただし、多くの場合キーワードは複数あるため、その中のどれをドメインの中に盛り込むかが問題です。
ドメインは短さや覚えやすさも大切ですから、全てを盛り込むわけにはいきません。
法人のサイトの場合には、キーワードと自社名のどちらを優先するかどうかも、重要なポイントです。
まとめ
ドメインによるSEO効果を考慮する際には、ドメイン名にキーワードを含むことによるSEO効果と中古ドメインによる被リンクの引継ぎといった側面があります。
ドメイン名によるSEO効果はわずかなものですのが、中古ドメインの場合はメリット・デメリットともに大きい場合がありますので、サイト開設を進める前にはよく検討しておくことをおすすめいたします。