重複コンテンツとは、「他のコンテンツと同じ、または非常に似通ったコンテンツ」のことを指します。
たとえ意図しない重複コンテンツであっても、SEOに様々な悪影響を与えてしまう恐れがあるため、回避する必要があります。
ここでは、重複コンテンツの問題点や必要な対策などについてご紹介します。
重複コンテンツの問題点
重複コンテンツが多いサイトは、検索エンジンから内容の薄いサイト、必要とされないサイトと判断されます。
Googleは内容が似通っているページが複数存在する場合、それらをひとまとめに取り扱い、その中から最も上位表示に相応しいページを選択して検索結果に表示させます。
同じような内容がいくつも検索結果画面に表示されたとしても、ユーザーからすれば何のメリットもないことです。
よって、Googleは重複コンテンツのどれか一つだけを表示するようにしています。
また、複数のURLが存在していることにより、サイトへのリンクもそれぞれのページに分散されてしまっている可能性が考えられます。
全てのリンク評価をひとまとめに受けられるはずが、重複コンテンツを理由に順位が上がりきらず…ということも想像ができます。
重複コンテンツが存在していること自体、メリットは無いと言えます。
重複コンテンツの原因と対策
重複コンテンツは別ドメイン間だけでなく、サイト内でも起こり得ます。
サイト内で発生する原因
動的にURLが複数生成される等、パラメータが付与されることで発生してしまう場合があります。
この場合、必要のないパラメータを使わないことで対策できますし、canonicalの設定を用いて、URLの正規化を行うことで対策が可能です。
また、www.の有無、/index.htmlの有無、httpとhttps等、複数のURLから同一のコンテンツにアクセスできてしまうケースもありますが、この場合は301リダイレクトによって正規化を行うことで対処ができます。
このような重複の場合は301リダイレクトを行い、URLを統一することが重要です。
また、PCとスマホで別ページにて運用している場合でも、一種の重複コンテンツが発生していることになります。
この場合は、PCページからスマホ用のページ向けてalternateを設定するとともに、スマホ用のページからPCサイトのページに対してcanonicalを設定しましょう(アノテーションの設定)。
また場合にもよりますが、ECサイトなどで、新着順や価格順に商品を入れ替えただけのページや、ある商品の色違いページなども重複コンテンツにあたることがあります。
このような場合は、そうしたページが複数あることでユーザーの役に立つかどうか、といった観点から判断することがおすすめです。
サイト間で発生する原因
他社のサイトに自社運営サイトのコンテンツを提供している場合も、重複コンテンツとなります。
自社サイトのコンテンツをオリジナルだと明確にできれば問題は解決しますので、提供先サイトにcanonicalを設定してもらいましょう。
また、当然ですが、他社のサイトより先に自社サイトでアップロード行い、Googleにより早くコンテンツが認識されるようにしておきましょう。
コンテンツの盗用やコピーも重複コンテンツとなりますが、コピーされた場合は、デジタルミレニアム著作権法に基づいて削除申請ができます。
自社サイトと盗用サイト、どちらが上位表示されているかも常に確認しておく必要があると言えます。
サイト内重複コンテンツで押さえておくポイント
基本的にペナルティはない
サイト内で重複コンテンツ≒ペナルティ?と不安になる方もいるかと思いますが、基本的にサイト内の重複コンテンツに対し、ペナルティは発生しません。
ただ、不正に順位を操作するつもりで意図的に重複コンテンツを発生させた場合は、悪質と見なされて、ペナルティの対象になる可能性があります。
できるだけ重複コンテンツは減らす
重複コンテンツが発生することによって本来評価されるべきページが評価されず、適切な順位に表示されない可能性もあります。
また、クロールすべきページが増えてしまうことでクロールバジェットの消耗を引き起こす可能性もありますから、注意が必要です。
Googleの公式発表において、クロールバジェットや重複コンテンツについては、必要以上に心配することはないと言及していますが、これを鵜呑みにしてしまうのも疑問が残ります。
後々のリスクになる可能性が少しでもある事項は、できるうちに早めに解決しておいたほうが良いでしょう。
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