9月末から、日本でもGoogleデータスタジオ(ベータ版)が使えるようになりました。もともと有償ツールである「Googleデータスタジオ360」の一部機能を制限した無償版ツールです。
Googleアナリティクスとの連携も出来るので早速使ってみました。
1.Googleデータスタジオとは
Googleデータスタジオとは、様々なデータをグラフなどで視覚化したレポートを作成できるツールです。UIに優れていてパワーポイントで資料を作成する感覚でレポートが作れます。
連携出来るデータソースはGoogleアナリティクスの他、
・AdWords
・You Tubeデータ
・Google Spreadsheet
・Rio Olympics
・BigQuery
・Tableau
・Power BI
等、用途に合わせて複数選択出来ます。
使用率が高いのはアナリティクスやAdWordsといったところが多そうなので、今回はアナリティクスでレポートを作成してみました。
2.Googleデータスタジオの使い方
Googleデータスタジオは無料のツールです。Googleアカウントと連携したデータソースがあれば誰でも使えます。
アカウントを持っている方はこちらからログインしましょう。
データソースの選択と連携
下図がスタートページです。既にサンプルが幾つかありますが、いきなり使うより新規で作成した方が後々理解しやすいので、まずは「新規レポートの開始」を選択しましょう。
新規作成をポチッとすると真っ白なページが表示されます。ここでどのデータソースを利用するか選択します。
利用率が高いと思われるGoogleアナリティクスを選択。
その後、アカウント、プロパティ、ビュー設定の順で連携するサイトを選択していきます。この辺りはアナリティクスの画面と同じなので分かりやすいですね。
その後、どのデータをグラフ化するかの選択画面へ移動します。ここは後からなんでも変えられるので、とりあえず適当に選んでいOKです。
ここまでで視覚化する元データの選択が完了しました。
3.Googleデータスタジオのレポート作成方法
それではデータソースを確定したら早速レポートを作ってみましよう。新しいレポートの開始を選択すると、右側に先ほど作成したデータソースが右側に表示されていると思います。
作成したデータソースを選択すると下図のような表示タブが出てきます。主に下記の5つのブロックに分かれています。
・更新ブロック
・選択/元に戻るボタン
・グラフ選択ブロック
・テキスト・画像等の挿入ブロック
・フィルタブロック
視覚化データは、「グラフの選択」から任意のグラフを選択肢、フリーエリアをクリックすると自動で出てきます。
基本的に、右側にある「グラフのプロパティ」欲しいデータを選択してグラフ化していきます。上図は参照チャネルを選択し、セッション数をグラフ化したものです。ブレインネットのサイトは殆どがオーガニックからの流入ですね。
プロパティはほぼGoogleアナリティクスのものと同じです。
後はここまでのグラフ作成を繰り返して、欲しい情報を纏めるだけです!下図はコンバージョンしたアクセスだけを元に幾つかグラフを組合せたものです。無駄にカラフルになっていますが、パワーポイントを使うような感じで、感覚的に操作出来ます。
Googleデータスタジオ全体の感覚を掴むのに若干時間が掛かりますが、ある程度慣れれば上記グラフを作成するのに10分程度でしょうか。これまでエクセルで加工したり、パワーポイントで作成していたことを考えると非常に便利です。
フォントやサイズ、背景、プレーンテキストの追記、ラベルの追加など、色々と装飾も可能です。
※テンプレも予め用意されているので、そちらを使っても便利です。
ただ、プロパティの項目はアナリティクスとほぼ同じなので、普段使い慣れていないと、欲しいデータはどうやって出せばよいのか、最初は戸惑うかもしれません。
作成したグラフは、共有URLやメール送信で共有が可能で、クラウド保存ももちろんできます。
Googleデータスタジオは可視化したデータが感覚的に作れるのでとても便利です。顧客に提供するレポートや上司や社内への共有など、パッと見で伝える分には十分な機能が備わっており、パワーポイントのように資料のページ送りもできるのでプレゼン用としても機能しそうですね。
一方で、定期レポートの自動送信やレポート上での演算ができないなど、あったらいいなと思う機能も幾つかありました。まだベータ版なので今後の改善に期待したいところです!
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