SEO対策を行う上で、Googleのアルゴリズムの仕様を理解しておくことは重要です。
検索順位が変動し続ける理由は何か、アルゴリズムから正しい評価を受けるにはどうすればいいか、ペナルティはあるのかどうか、こうした点について詳しく見ていきます。
検索順位が変化する理由
Googleは独自のアルゴリズムと検索評価によってWebページの検索順位を決めています。
順位を決める評価基準の要素は200以上とも言われており、そのすべてについて一つ一つ対策を取るのは困難です。
一昔前のGoogleのアルゴリズムは、外部リンクの数で検索評価を決めるといったごく単純なものでしたが、近年は「ユーザーにとって役立つ有益で質の高いコンテンツ」を高く評価するようになりました。
これにより、単に被リンク数が多いだけでは検索順位を上げるのは難しくなっています。
以前のGoogleは質の低いコンテンツやスパムリンクを監視するため、年に数回の頻度でアルゴリズムの大幅な変更を行ってきましたが、現在のGoogleは毎日アルゴリズムの更新を行っています。
日々Googleのアルゴリズムに修正が加えられ、その都度変化しているので、それに合わせて検索順位も変動するということです。
さらにGoogleのアルゴリズムには機械学習プログラムが組み込まれており、自動的に更新されるので、それも検索順位が変動する原因になっています。
Googleのアルゴリズムの変更は、告知によって実施されることもあります。
たとえば、2016年から2017年にかけて問題となったフェイクニュース対策として、新しいアップデートを行ったのは記憶に新しいところです。
Googleはフェイクニュースや医療・健康分野における記事の信憑性の問題で対応を行ったように、今後もその時その時で起こる問題について、アルゴリズムの変更やアップデートを告知して実施する可能性があります。
アルゴリズムが変化しても検索順位を上げていくために必要なこと
日々変化し続けるGoogleのアルゴリズムですが、それに合わせて検索順位を維持する、また上昇させるためのポイントを見ていきましょう。
Googleのアルゴリズムを騙そうとしないこと
Googleのアルゴリズムを作っているエンジニアの人々は非常に頭脳明晰で、日々アルゴリズムの精度を高めるための努力を行っています。
そのためGoogleのアルゴリズムの裏をかいたSEO、またアルゴリズムの欠点を利用したSEOはすぐに検知されて検索評価を大幅に下げられる可能性があります。
このように、アルゴリズムを騙そうとするSEOはペナルティをもらう可能性が高いのです。
内部施策、コンテンツ施策
SEO対策の基本となるのは内部施策とコンテンツ施策です。
内部施策はタイトルやディスクリプションの最適化、キーワードの選定・修正、HTMLコードの修正などを行います。
コンテンツ施策はその言葉どおり、コンテンツの中身を最適化することです。
たとえば文章の量を増やす、ナビゲーションを良くする、見やすさを追求する、コンテンツのオリジナリティを強化する、などです。
変化し続けるGoogleに対して、検索評価を維持するには、これまで行ってきた内部施策やコンテンツ施策の吟味と修正、さらに拡張と強化が必要となります。
そのためにはツールなどを利用した日々のモニタリングが必須になってきます。
ユーザーのニーズに合わせてコンテンツを作る
Googleのアルゴリズムだけを意識したコンテンツ作りをしても、それが本当にユーザーの求めるものになるとは限りません。
順番としては「ユーザーが求めるコンテンツを発信する→Googleから評価される」なので、これが逆にならないように注意すべきです。
Googleから評価されるコンテンツを作るのが目的なのではなく、ユーザーに有益なコンテンツを提供することが本来の目的です。
ユーザーの視点に立ち、ユーザーが本当に求める有益なものを発信できれば、おのずと検索評価も上がってきます。
Webマーケティングの基本は「ユーザーが求めるものを発信すること」にあります。
より幅広いニーズをもったユーザーに対して有益なコンテンツを発信できれば、それが同時に細かいニーズを持つユーザーの集客にもつながるのです。
Googleのアルゴリズムの性格を知り、そのうえでユーザーの満足度を向上させるンテンツ作りと、日々の分析・修正が大切になります。