「キーワードプランナー」は、無料で月間検索数やキーワードのトレンドをチェックできるツールとして有名です。SEO対策における便利なツールとして支持されていますが、段階的に仕様変更がなされたことで無料で使用する場合の機能が制限されるようになりました。
※機能が制限:月間検索数がおおよその数値(1万~2万等)で表示される。
今回はキーワードプランナーを利用する際のポイントや、使えなくなったときの対処法について説明していきます。
キーワードプランナーとは?
キーワードプランナーとは、Googleが公式に提供している広告掲載(Google AdWords広告)のツールです。無料で利用することができるので、SEOを実践している層からも幅広い支持を得ています。
もともとGoogle AdWords利用者に向けたツールでしたが、現在はGoogle AdWordsの利用者でなくとも登録するだけで簡単に使用を始めることができます。
キーワードプランナーを使用することにより月間でどのくらいキーワードが検索されたか、トレンドはどうなっているか、競合性はどうなっているか、などをを詳しく知ることができるのです。
無料で利用できますが、2016年の半ばごろから全機能を利用できるのはGoogle Adwordに広告を出しているアカウントのみ詳細機能も利用できる形となりました。無料使用の場合は一部の機能に制限がつきます。すべての機能を利用したい場合は広告を出稿する必要があります。
キーワードプランナーで調べられること
キーワードプランナーを使うと、どんなことが調べられるのか詳しく見ていきましょう。
指定キーワードの検索回数
指定したキーワードがどれだけ検索されたかを知ることが可能です。月間の平均検索数、国別の検索数、言語別の検索数などを詳細にチェックできます。
指定キーワードのトレンド推移
キーワードは季節や社会状況によって刻々と変化しています。キーワードのトレンドの推移を知ることはSEOにおいて重要です。
関連キーワードの抽出
指定したキーワードの関連ワードを抽出することができます。ロングテールキーワードや自分では気づけない新しいキーワードの発見などを調査する上で役に立ちます。
デバイス別の検索の割合
どのデバイス(パソコンなのかスマホなのか等)によって検索されたか、その割合を知ることが可能です。
キーワードの競合性の確認
指定キーワードの競合性を分析出来ます。これを知ることで競合性の高いキーワードを避けたSEOをすることができます。
費用のシミュレーション
AdWords広告における費用のシミュレーションを表示できる機能が付いています。
注意点
キーワードプランナーを利用する上で、注意しなければならないのが「無料と有料の機能の違い」です。有料では全機能を使えるだけでなく細かな数値がグラフ付きで表示されますが、無料ではグラフ表示もなく、大まかな数値でしか見ることができません。
例えば有料版における指定キーワードの月間検索数が「21,500」と表示されたとします。これが無料版になると「1万~10万」と大雑把な数値で表示されます。これでは正確な数値を把握することができません。また、グラフ表示がないと季節ごとのキーワード検索の推移を把握することもも難しくなります。
キーワードプランナーはもともとAdWords広告を運用している広告主向けのサポートツールですから、全機能を利用して正確な数値を見たい場合はAdwordsで広告出稿が必要です。
使えないときの代替案
キーワードプランナーの仕様が変わったことで、今までどおり使えなくなってしまった場合の対処法についてご紹介します。
まず一つ目は「別のグーグルアカウントで利用してみる」です。それまでのアカウントで閲覧していたものが見られなくなった場合は、別アカウントで利用してみましょう。可能性は低いですが、再び閲覧ができるようになる場合があります。
二つ目は「Google Adwordsに広告を出稿する」です。どうしても無料で利用したいという人以外は有料で利用することを検討してみてください。
三つ目は「キーワードプランナー以外のツールを探す」です。
aramakijake
http://aramakijake.jp/
Googleトレンド
https://trends.google.co.jp/trends/
SEMrush
https://www.semrush.com/
これらのサイトでは無料・登録なしで、月間検索数やキーワードのトレンド推移をある程度チェックすることができます。
キーワードプランナー以外にも無料のツールはいくつかありますが、正確性やデータ分析の細かさでは、やはりキーワードプランナーの方が優秀です。今後本格的なSEOを行う場合は、AdWords広告へ出稿してキーワードプランナーを有料で利用することを検討してみてください。