Web担当者がサイト運営を行う上で必須ツールの一つとして、キーワードの検索ボリュームを調査する「キーワードプランナー」があります。
ツールの公開以降多くの人が愛用していましたが、仕様が変更されてしまい、多くのが動揺しました。
本記事では、キーワードプランナーの仕様変更に伴い、その他のツールで代替は可能なのか?などを中心に解説します。
キーワードプランナーの仕様変更について
キーワードプランナーの仕様変更により、全ての機能が使えなくなったと勘違いされがちですが、完全に使えなくなった訳ではありません。
Adwords広告を出していないアカウントに限って仕様変更(機能制限)が行われましたが、
一部の機能が制限されただけで、これまで通り無料でも使用が可能です。
では、具体的にどんな機能に変更があったのか、ご紹介します。
検索ボリューム数が曖昧になった
これまでは、キーワードプランナーで、特定のKWが月間でどれくらいの検索数があるのか明確な数字でチェックできましたが、仕様変更後は月間検索ボリュームの数字が「1万~10万」のようなおおまかな数値範囲しか表示されなくなってしまったのです。
推移の非表示
平均月間検索ボリュームの推移がグラフで表示されていましたが、変更に伴い表示されなくなりました。
このように、仕様変更前後では機能が大幅に制限されたため、利用者の中には調査がしづらくなって困っている方も多いのではないでしょうか?
仕様変更の背景には、キーワードプランナー自体が本来広告を出稿するためのツールであっため、広告を出稿していない人には制限を設けたものと考えられます。
解決方法について
次に、これまで通りの検索数を表示させるやり方を説明します。
Google Adworsに広告費を支払い、広告を出稿すれば従来の表示方法に戻ります。
広告費を支払うと聞くと、これまで無料だったものにお金をかけたくないと思われる方もいらっしゃるでしょう。
誰しもサイト運営に掛けるコストは極力抑えたいものです。
そこで、広告費を可能な限り少なくして、キーワードプランナーの機能を制限されずに使用する方法がいろいろなWebマスターから報告されているので、紹介します。
広告を出稿する際の設定で1日当たりの予算を決めるのですが、これを100円ちょっと、つまり1ドル分くらいにします。(ドル円の価格は変動するので150~200円だと安心)
そのまま、広告を出稿し、クリックされてしばらくすると、キーワードプランナーの機能が仕様変更前の状態に戻るのです。
そして、広告を停止します。
停止してから30日経過するとまた機能を制限されますが、再度広告出稿と停止を繰り返すことで、月に100円ちょっとの出費で便利なキーワードプランナーをこれまで通り使用できるというわけです。
ただし、ここで紹介したやり方は、いつGoogleが対策を行うか分かりません。
現状の制限された機能だけでも、一定数の検索数があるかどうかを知るには十分なため、キーワードプランナーは依然として便利なツールと言えます。
代わりになるツール
キーワードプランナーの機能が制限されたことによって、無料では詳細が分からなくなったことを紹介しましたが、どうしても無料でツールを使いたい方には、以下の類似ツールをご紹介します。
yahoo検索キーワードアドバイスツール
Yahooプロモーション広告の機能として、キーワードアドバイスツールがあります。
このツールを使用すると、調べたいキーワードに関連するキーワードの月間検索数、広告を出稿した際の推定クリック数、推定平均CPC、推定コストなども調査することができます。
キーワードプランナーと異なるのは、関連キーワードに関する情報も得られる点などです。
aramakijake(アラマキジャケ)
こちらも無料で使用できる検索結果調査ツールで、対策キーワードの月間検索アクセス数や、関連するキーワードも併せて表示されます。
対策キーワード、関連キーワード共に、Google、Yahooの検索数が表示されるのも魅力です。
このとき、対策キーワード盛り込んだサイトが、Google、Yahooそれぞれで検索順位1位~50位にランクインされた場合の予測訪問数も教えてくれるので、アクセス数の目安にできます。
まとめ
キーワードプランナーの仕様変更に伴い、キーワードのアクセスボリュームが分かりづらくなったとの声が多く聞こえてきますが、広告を出稿することで以前と同じく明確な数字と推移が表示されるので、試してみる価値はあるでしょう。