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今後全サイトがモバイルファーストインデックス完全移行へ。今行うべき対策は?

2020年3月5日付けのGoogleウェブマスターブログに公開された記事にて、2020年9月より全サイトをモバイルファーストインデックス(MFI)移行するとの発表がされました。

we’ll be switching to mobile-first indexing for all websites starting September 2020.
Official Google Webmaster Central Blog

全サイトをMFIへ移行する明確な時期が示されたのは初めてのことです。

以下では、MFIとは何か、対策の必要はあるのかについて解説します。

【2020年7月更新】
また、7月21日付けのブログでは、移行を2021年3月まで延期するとの発表がありました。
ただし、延期になったとしても内容に変更はありません。

We realize that in these uncertain times, it’s not always easy to focus on work as otherwise, so we’ve decided to extend the timeframe to the end of March 2021.
Official Google Webmaster Central Blog

MFIとは?

モバイルファーストインデックス(MFI)とは、従来のデスクトップページを評価対象とするインデキシングから、モバイルページを評価対象に変更するというGoogleの方針転換のことです。
この仕様変更はほとんどのサイトではすでに行われていますが、今後残る全てのサイトにも適用されることになります。

インデックスの仕組み

Googleは検索結果を表示する前に、各ウェブサイトを巡回してあらかじめ索引としてデータ化しています。巡回しているロボットのことをクローラーと呼び、データ化のことをインデックスと呼んでいます。
Googleは検索キーワードに応じて、インデックスされたページデータの中から評価の高い、適切なものを検索結果として表示しています。

インデックスの仕組み
インデックスの仕組み

Webの主流はデスクトップからモバイルへ

ウェブサイトを閲覧するユーザーにはデスクトップユーザーもいれば、モバイルユーザーもいます。デスクトップとモバイルでは画面サイズが違いますから、同じような内容を伝えるページであってもコンテンツやレイアウトが違うことがあります。
ウェブはデスクトップから広まったため、Googleもデスクトップに対応したクローラーを用いてインデックスを行っていました。

しかし、現在ではスマートフォンの普及によりデスクトップよりもモバイルユーザーが主流になっています。

情報通信機器の世帯保有率の推移
情報通信機器の世帯保有率の推移 – 令和元年版情報通信白書

このような状況で従来のデスクトップをベースにしたインデックス方式のままだと、ユーザーが閲覧するページを適切に評価できていない可能性があります。

これまでのMFIへの移行状況

そこでGoogleは、モバイルに対応したクローラーにて各サイトのインデックスを行うようにすることで、主流となっているモバイルユーザーが閲覧するページを対象としてページ評価を行うように方針を転換しました。
これをモバイルファーストインデックス(MFI)と呼びます。

すでにGoogleは2018年3月以降、後述する「準備が整ったサイト」から順次MFI移行を進めています。
さらに2019年7月以降は、新規サイトについてはデフォルトでMFIが適用されています。
冒頭のGoogleのブログ記事によると、MFIは半分以上のウェブサイトに導入済みであるとのことです。

MFIが一斉に行われていなかった理由

Googleによると、「準備が整っていない」サイトでは、デスクトップとモバイルページの間のコンテンツの差異により、ランキングへの影響(ほとんどの場合下落)が避けられないとのことです。
MFIへの移行によりランキングへの影響を起こすことはGoogleの本意ではないため、あらかじめアナウンスの上で対応期間を設けていたという経緯があります。

しかし、今年9月にはそういった「準備が整っていない」サイトを含めたすべてのサイトをMFI移行されることになりました。

MFI移行済みかどうかをチェックする方法

それでは自分のサイトがMFI移行済みであるかどうかをチェックする方法をご紹介します。
サーチコンソールに登録してあれば簡単に確認することが可能です。

サーチコンソールにログインし、以下4つのいずれかによってクロールがモバイルによって行われているかどうかをチェックします。

  • サーチコンソールにログインした際にMFI移行済みである旨のポップアップが出る
  • 設定→インデックスクローラ
  • 各種レポートのメインクローラ表示
  • URL検査ツールのクロール履歴

以下はポップアップのキャプチャです。

MFI移行済みのpopup

※ただし移行後時間がたっているサイトなどでは出ない可能性もありますので、念のため他の方法で確認することをおすすめします。

MFI移行済みのサイトが必要な対策

GoogleがMFI移行によるランキングの影響が小さいとみなされたサイトであるため、必要な対策は特にないと考えられます。

ただし、後述するセパレートタイプでモバイルフレンドリー対応しているサイトではGoogleの判断は必ずしも正しくないケースも考えられるため、念のため以下読み進めてサイトをチェックし、必要に応じて対応を検討することをお勧めします。

MFI未移行のサイトがチェックすべきポイント

これからMFIに移行されるにあたって、注意しておくべき点は以下の公式ドキュメントに記載されています。

モバイル ファースト インデックス登録に関するおすすめの方法
https://developers.google.com/search/mobile-sites/mobile-first-indexing

このドキュメントや、これまでのGoogleのアナウンス内容から重要なものをまとめます。
問題を起こす直接的な原因としては、コンテンツ・メタデータ・クロール/インデックス・レイアウトの大きく4つに分類できます。

まだMFIに移行していないサイトは、4項目のいずれかの観点からGoogleに「準備が整っていない」と判断されている可能性が高いです。

コンテンツの差異をなくす

以下の要素は基本的に一般のユーザーも目にするものです。
「デスクトップページにはあるが、モバイルページにはない」「デスクトップとモバイルでコンテンツが異なる」といったことがないことを確認します。

  • タイトル
  • ディスクリプション
  • 見出し
  • メインコンテンツ・本文
  • 画像
  • 画像のaltテキスト
  • 動画

基本的にはデスクトップとモバイルページを見比べて、コンテンツの差分がないかどうかをチェックする作業になります。

ロボット用のメタデータの差異をなくす

ユーザーの目に直接触れるものではありませんが、ロボット用のメタデータの差異(データの内容自体、もしくは指示する内容の差異)もなくすようにします。

  • メタタグ(noindex, nofollowなど)
  • 構造化データ
  • canonicalタグ
  • alternateアノテーション(デスクトップ/モバイルで別々のURLを用いている場合)
  • hreflang

こちらは基本的にデスクトップとモバイルページのソースコードを精査する作業になります。

モバイルページにクローラーがアクセスできることを確認する

コンテンツの差異はアクセス制限などによって生まれる可能性もあるため、Googlebotがモバイルページにもアクセスできることを確認し、以下のような状況があれば解消する必要があります。

  • モバイルページがrobots.txtなどによりブロックされている
  • モバイルページがエラーになってしまう
  • デスクトップページにモバイルでアクセスすると、一様にモバイルトップにリダイレクトされる

レイアウト等の問題

メジャーなケースではないとは考えられますが、レイアウト等によっても問題が起きる可能性があります。

  • DOMの階層構造が異なる場合(DOM同士の関連性が異なる等)
  • レイアウトが異なる場合(重要なコンテンツが目立たない等)
  • モバイル広告の配置が適切でない場合(Better Ads Standardに抵触する場合等)

DOM以外はコンテンツの差異がない、レスポンシブサイトであっても起こる可能性がありますので注意が必要です。

MFIに向けて適切でない例を紹介

まだMFIに移行していないサイトにとって、適切でない例を紹介します。

なお、これらはすでに移行済みのサイトにとっても適切ではありませんので、そのような状態になっていないか確認しておくとよいかと思います。

ユーザーアクションを必要とする遅延読み込みが行われている

Googlebotはスクロールやクリックのアクションを(基本的に)行わないため、例えばスクロールしないと読み込まれない画像はGoogleに全くインデックスされない可能性があります。

適切な見出し設定がされていない

良い例:意味のあるテキストで設定されたPCページ

<h1>毛布の上にいるかわいい子犬の写真</h1>

悪い例:意味のあるテキストがSPページでは見出しに設定されていない

<h1>写真</h1>
<div>毛布の上にいるかわいい子犬の写真</div>

上記の例はGoogleのブログ内で紹介されていたものを日本語の同等例にしたものです。

見出しはランキング要因としては重視されないとのGoogle社員の発言もありますが、このように同等のテキストがページ内にある場合でも見出し設定がされていないとランキングに悪影響があるとしていることから、見出しはランキング要因であるという前提のもと、意味のあるテキストをマークアップしていくことが重要であると考えられます。

特定のファイルがブロックされている

たとえば、cssファイルがブロックされているとGoogleは適切にレイアウトを行うことができなくなり、ランキングに悪影響を与える可能性があります。
※すなわち、レイアウトはランキング要因であるということです。

また、画像ファイルがブロックされていると画像検索に表示されなくなってしまいます。

画像や動画が見つけにくい

例えばファーストビューに画像や動画が収められているPCページが、SPページでは上部に広告が表示されていて、同等の画像や動画が表示されるまでにスクロールが必要になる場合、これらのコンテンツは役に立つものではないとみなされて検索に表示されなくなってしまう可能性があります。
※すなわち、レイアウトはランキング要因であり、上部のコンテンツはより重要なものとして認識される可能性があります。

本質的にはセパレート形式によるモバイル対応に原因がある

上記に挙げたチェックポイントやよくない例の多くは、実はモバイルフレンドリーの対応方法に由来します。

デスクトップ中心であったウェブにモバイルユーザーが増え始めてきた際に、モバイルユーザーもウェブページを快適に閲覧できるように、主に3つの方法で対応(モバイルフレンドリー対応・スマホ最適化)されてきました。

  1. レスポンシブサイト
  2. 動的な配信(UAによるHTML出し分け)
  3. セパレートURL(別々のURL, m-dot)

この中で、2と3の方法はデスクトップとモバイルで異なるHTMLを出し分けますので、両者の間でコンテンツが異なることがあり、加えて3の場合はURLも異なります。
それゆえに、セパレート形式では設定が煩雑になり、ウェブマスターが設定を間違えたりやGoogleが混乱を起こしたりやすくなっています。

モバイルサイトを実装する3つの方法モバイル設定を選択する – Google 検索デベロッパー ガイド

セパレート形式を採用しているサイトであってもSEOのベストプラクティスに沿って運営されている場合であれば、MFI移行にもほとんど影響がないのかもしれません。
しかし設定が煩雑になりやすく、私たちの経験上、そのようなサイトは数少ないと予想されます。

上記のモバイルフレンドリー対応の3つの方法はいずれも、以前はGoogleが公式に推奨していたものでした。
しかしGoogleがMFI移行を検討するようになると、セパレートURLによる対応方式については推奨のトーンをダウンさせ、レスポンシブ対応を勧めるようになりました。
現在では、「セパレート形式を採用しているのであれば何か問題が起こる可能性がある」というニュアンスでの発言もされています。

特に、今から新規で作成されるサイトについては、セパレート形式による対応は非推奨とされています。

セパレートサイトはレスポンシブに変更すべきなのか?

セパレート形式にてモバイルフレンドリー対応しているサイトはレスポンシブ形式に変更すべきなのでしょうか?
ケースバイケースとなりますが、可能であれば変更しておくに越したことはありません。

しかし特に巨大サイトの場合、最大の問題の1つは時間です。
発表が行われた3月からは最短で6ヵ月で強制移行となってしまいますが、これからモバイル対応形式の変更を計画・実施するには短すぎる可能性があります。
無理な計画自体がSEOに悪影響を及ぼしてしまう可能性がありますので、慎重に検討を行う必要があります。

サイトや運営状況によっては現状のセパレートのままにしておき、9月までにデスクトップ/モバイルページのコンテンツや設定の差異を徹底的に埋める施策を採ることがベストになる場合もあると思います。

参考:MFI対応はレスポンシブが必須なのか
https://www.sakurasaku-labo.jp/blogs/mfi-responsive

まとめ

すでに半数以上のサイトにとってはMFI移行済みであるため、そのようなサイトでは基本的に対応は不要です。
しかしMFIへの移行が済んでいない場合には以下の要素を確認し、MFI移行後にランキングへの悪影響が出ないかどうかをしっかりチェックし、対策方法の検討→実行と進めていく必要があります。

  • モバイル対応(配信)方式
  • コンテンツ
  • メタデータ
  • クローラー設定
  • レイアウト

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