Googleなどで検索結果の上位に表示されていたウェブサイトでも、急に順位が下落してしまったり、ひどい場合は検索結果に表示されなくなる場合もあります。
検索順位が下がってしまう理由にはさまざまあり、それぞれ有効な対策方法は違います。
今回は、Googleでの検索順位が下落する主な理由と対策についてご紹介します。
ペナルティ
検索順位が下落する一つの要因として、ペナルティが考えられます。
Googleからペナルティを科される主な原因は、SEO目的の不自然な被リンクやキーワードの乱用、隠しテキスト、隠しリンクの設置、ユーザーとクローラーに異なるウェブページを見せるクローキングの使用などです。
ウェブサイトの違反項目を改善し、再審査を申請して改善されたことがGoogleに認められると、順位が回復し再び検索結果に反映されるようになります。
Googleのペナルティには自動ペナルティと手動ペナルティがあり、手動ペナルティの場合はGoogleから警告メッセージが届きますが、自動ペナルティは検索結果などから推察するしかありません。
自動ペナルティの場合はウェブサイトを改善して、順位が戻るのを待つしかありません。
一度ウェブサイトの検索順位が下落すると、回復するのにも時間がかかります。
ペナルティを受けることのないように、Googleをだますようなことはせず、ユーザーにとってより良いサイト・ページを作ることに注力することで、検索順位の下落を防ぐことができます。
QDD(Query Deserves Diversity)の変化
QDDとは、ユーザーの検索に対して多様性のあるウェブサイトを表示させるためのアルゴリズムです。
たとえば、Googleで「コーヒー」と検索すると、「美味しいコーヒーの淹れ方」や「カフェの店舗検索」、「コーヒーの栄養成分」など多種多様な情報のウェブサイトが表示されます。
このようにユーザーの検索意図が曖昧な「コーヒー」のようなワードでは、Googleはいくつかの検索意図を想定し、その検索意図に沿ったページを上位表示させていると考えられます。
ビッグワードでの順位下落には上位表示されているページ種類の変化が伴っているケースも多く、例えば「コーヒー」でコーヒーの淹れ方に関する情報ページが多くランクインしていたものの、変化によってカフェが多くランクインするようになり、結果として情報ページが順位を落とすといったようなことがありえます。
そのキーワードで上位表示している競合ページはどのような検索意図に応えるものなのかをチェックしておき、自サイトにそのようなコンテンツがなければ追加しておくことがおすすめです。
競合のSEO対策
競合のウェブサイトがSEOの内部対策を行い、サイト内のコンテンツを改善、追加してGoogleからの評価が上がり、検索上位に表示されることによって、相対的に自分のウェブサイトの検索順位が下落するという可能性も考えられます。
SEO対策は一度行えば検索上位を維持できるわけではないため、自サイトや競合サイトの対策状況をチェックし、改善施策を行っていく必要があります。
アルゴリズムの変化
Googleの検索順位を決めるアルゴリズムは、検索を通してより良い情報をユーザーに届けるために日々変化しています。
すでに挙げたQDDもアルゴリズムの1つですが、Googleのアルゴリズムは非常に多くの指標を参照しています。
Googleがアナウンスするような重要なアルゴリズム変化には対応を進めることが必要ですが、そうでないものに対しては、その全ての変化に追随するしウェブサイトを改善していくことは不可能です。
このような状況では、Googleのアルゴリズムを見ながらサイト改善を進めるのではなく、Googleが「価値が高いと判断するウェブサイトの基準」、つまり、ユーザーにとって有益で使いやすいコンテンツを作成するよう努めることが求められています。
検索エンジンが何らかの原因でページにアクセスできなくなった
サーバーダウンが続いていたり、レンタルサーバーの会社が海外からのアクセスを遮断している、robots.txtがうまくアップデートされていないなどが原因で、知らない間にクローラーをブロックしてしまい、それが検索順位の下落を引き起こすことがあります。
いくらアクセスしても、エラーばかりになるとGoogleの評価が下がります。
検索結果への表示はクローラーの巡回が前提なので、検索エンジンがクロールしやすいように対策を行うことが大切です。
robots.txtを見直し、必要であればレンタルサーバーの会社に問い合わせ、改善してもらうなどの対処をしましょう。
まとめ
Googleはユーザーにとってより有益な情報を表示できるようにウェブサイトを評価し、検索結果に反映しています。
日ごろから自サイトやGoogle検索上の競合ページに目を配っておき、ユーザーが求めている情報を理解し、競合サイトに比べて有益な情報を提供できているかどうかを把握し、コンテンツの改善を進めることが、検索順位下落のリスクを減らすために有効です。
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