ROSリンクとは、サイトの共通部分に表示設定されている内部・外部リンクを指します(Run Of Sitesリンクの略)。
サイトワイドリンクとも呼ばれ、設定をすると全てのページに同じリンクが表示することができ、ページの数だけリンクがリンクを獲得することができます。
また内部リンクとして設置する場合、ユーザビリティの観点から考えて、使い勝手の良いサイトにするために有効な手段のひとつです。
ROSリンクにSEO効果はあるのか
外部サイトからROSリンクによって大量にリンクを獲得したとしても、必ずしも順位が上昇するわけではないと言えます。
同一ドメインからのリンクで、かつ全てが同じアンカーテキストのリンクになるため、本数分のリンク評価は行わず、まとめて1本として評価するとGoogleは話しています。
よって、すべて独立したドメインから被リンクを受けた場合と比較すると、SEO上の効果は低くなります。
ROSリンクとペナルティリスク
さらに、GoogleはROSリンクに関しては目視で確認を行うことがあると言われており、その際にスパム判定を受ける可能性があります。
以前までのSEOでは、多くのリンク本数を獲得できるROSリンクがブラックハットSEOの温床となっていたため、同一ドメイン内に多数のROSリンクが存在していたり、ターゲットキーワードのみのアンカーテキストで設置されたものは、Googleからペナルティを受けるリスクが高まります。
ただし、ROSリンクの中にもSEO効果が期待できるものもあるため、リンクを抽出して否認申請を行う際は、注意が必要です。
ROSリンクは手軽にSEO施策ができるものの、適正な範囲を超えて行うとリスクばかりが大きくなってしまいます。
ユーザビリティの観点を第一に考えて設置するようにしましょう。