Webサイトのアクセス数や売り上げに影響を与えるサイトの規模
ですが、規模が大きくなればなるほど全体を把握するのが難しい、SEO対策をどうした良いか分からないと言った声がよく聞かれます。
本記事では、大規模サイトで押さえておくべきSEOのポイントについて解説します。
大規模サイトとは
大規模サイトとは読んで字のごとく、ページ数やコンテンツ量が多いサイトを指し、主にポータルサイトやECサイトに多く見られます。
大規模サイトは、概ね運用年数が長いためコンテンツ領域が複数存在し、一部のページで動的コンテンツを含むことや、様々なシステムが組まれていることが多いことも特徴です。
戦略的な理由から動的なページが多くユーザーにとっても魅力的ですが、サイト自体の機能を制限してしまい十分なSEO対策効果を得られないケースがあります。
大規模サイトのSEO施策で押さえておくべきポイントと注意点
サイト構造複雑化
大規模サイトを運用するためにはある程度の人数が必要になることから、業務を部署ごとに分散している場合がよくあります。
しかし、部署間での連携や情報の共有が出来ていないと、タイトルやコンテンツの重複、内部リンクの数が把握できないなどの全体的な管理が難しくなってしまうのです。
一番ありがちなミスはタイトルの重複で、同一したタイトルが存在するとGoogleの評価を下げる要因にもなります。
このように、サイト構造が複雑になってしまう大規模サイトは、サイト全体を見て各キーワード対策を行う必要があります。
表示速度パフォーマンス
大規模なサイトではサイトを魅力的にさせるため、動的なコンテンツを含む場合が多くなる傾向があります。
ですが、動的なコンテンツを多く含むページは、静的ページと比較してサイトの表示速度の面で劣ってしまいます。
その場合の対処法として、動的なサイトの静的部分だけキャッシュを行うことで、表示速度を上げることが可能です。
機能改修・リニューアルに時間と手間がかかる
サイトが大きくなればなるほど、様々なシステムや外部サービスを導入しているケースが多くなります。
システムとサービスは連携して効果を発揮することが多いので、機能の改修やサイのリニューアルを行う場合、多くの部署や外部委託先も関係するため、とても時間と手間が掛かります。
ですから、サイト全体を一度に改修するとどれだけの時間を要するか分からず、リニューアル中はサイト自体を閉鎖しかねない恐れもあるので、部分的にリニューアルを行う必要も出てきます。
編集機能導入
また、大規模サイトでは、常に新しいコンテンツの追加も必要です。
どれだけ情報量が多くても、古い記事しかないサイトはリピート率が低下しユーザーが離れてしまいますので、コンテンツの更新が必要不可欠です。
しかし、サイトの規模が大きい分、サイト内構造が複雑になっているので、慎重に作業しないと、更新を行うだけでも既存コンテンツに悪影響を与える可能性も考えられます。
そうなると、コンテンツの追加・更新を行う度に、外部の専門家に依頼しなければならなくなりコストが掛かります。
このような問題を解決するため、高度な知識が不要なページの編集機能だけでも導入しておくと、自社のスタッフでも容易に更新が可能です。
重複コンテンツを防ぐ
大規模サイトは中規模以下のサイト比べて、コンテンツ(ページ)の重複などによるクローラビリティの問題が起きやすくなります。
動的ページを作成するときは、重要ではないページはなるべく作成しないようにし、自動的に生成されてしまう場合は、「カノニカル」や「noindex」記述などを用いて正規化を行いましょう。
まとめ
大規模サイトの運営では、コンテンツの量が膨大になり、サイトが複雑化してしまうケースが多々発生します。
サイト内が複雑になると、運用が部門ごとに分けられことが多く、部署同士の連携が上手く取れていないとタイトルやコンテツの重複など多くのミスが起きやすくなるので、情報を共有しサイト全体を通してキーワードの設定など行うことが大切です。
他にも動的なページを含む場合は、サイトの表示速度が低下してしまいユーザーの利便性を損ねてしまいますが、キャッシュを動と静に分割するなどの対策が必要です。
このように、大規模サイトではが発生しやすくSEOの効果を十分に発揮できないケースがあるので、部分だけを見ずしっかりと全体を通して管理するようにしましょう。