アクセスが上がらない、狙ったユーザーがなかなか獲得できない・・・その原因はキーワード設定が十分でないからかもしれません。何をやってもアクセスが上がらないという場合は、ロングテールSEOの実践をおすすめします。
ロングテールSEOを取り入れれば、獲得したいユーザー層からの検索ヒットを安定的に得ることができ、コンバージョン率を飛躍的に高めることも可能です。
今回の記事ではロングテールSEOについて詳しく説明していきます。
ロングテールSEOとは?
ロングテールSEOとは、検索数の多いキーワード(ビッグワード)をメインにして検索ヒットを狙うのではなく、検索数が少なくてもビッグワードに関連する様々なキーワードを設定して検索ヒットを狙うSEOのことです。
例えば旅館についてのコンテンツを作成する場合、「旅館」がビッグワードになるのに対し、ロングテールキーワードでは「旅館 穴場 田舎 札幌」などキーワードをより細かに分けて検索ヒットを狙います。当然ビッグワードのほうが検索数は多いですが、それだけでは競合他社との競争が激しくなり、アクセスアップは多くは望めません。しかしロングテールキーワードであれば、複合的なキーワードの組み合わせによって見込み客を絞り込み、総合してアクセスを大きく伸ばすことができます。
検索数の多いビッグワードではなく、ニッチなキーワード、穴場狙いのキーワードを多く使って見込み客の検索・アクセスを増やすことがロングテールSEOの基本です。
ロングテールSEOのメリットとは?
ロングテールSEOのメリットをまとめると以下のようになります。
・競合が減り、検索上位になりやすい
・穴場狙いなのでライバルがいない、または少ない
・狙い撃ちのキーワードなので見込み客に検索ヒットされやすい
・ページごとに集客ができるので安定したアクセスが望める
・コンバージョン率の高い独自コンテンツを作れる
・検索上位になればビッグワードでもヒットするようになる
検索数の多いキーワードではライバルとの競争が激しくなりがちですが、自社の独自コンテンツに合わせて絞り込んだキーワードを設定すれば、競合企業の隙間を縫った検索ヒットと、アクセスの上昇につなげることが可能です。
ロングテールキーワードの選定の仕方は?
SEOにおいては検索上位につながるようなキーワード選定が大切になります。ロングテールキーワードを選定するための便利なツールについてご紹介します。
Googleキーワードプランナー
キーワード選定ツールの代表格といえるのがGoogleのキーワードプランナーです。
設定したキーワードがどれくらい検索されているか、どの程度ヒットしているか、どのワードで自社サイトに訪れているか、等を詳しく知ることができます。
Googleサーチコンソール
サーチコンソールを使うと、検索ワードだけでなく、そのワードの検索順位、ページへのクリック率なども知ることができるので、テキストのリライトやキーワードの再選定に役立ちます。
Googleオートコンプリート機能
Googleのオートコンプリート機能は、Googleの検索窓に特定のワードを打ち込むと、そのワードに関連する別のワードが自動的に予測され表示される機能です。これを使うと検索数の多い複数の関連ワードをチェックすることができるので、それに合わせたコンテンツの作成やキーワード選定を行うことができます。
これらのツールを活用して細かく分析しながら、キーワード選定およびワードの洗い出しをしていきましょう。
ロングテールSEOの注意点とは?
ロングテールSEOをするうえで注意しなければならないことが一つあります。それが「ドアウェイページ」です。
ドアウェイページとは、コンテンツの内容はほとんど同じでタイトル(キーワード)だけを変えたページを大量に作成することをいいます。ロングテールキーワードによるアクセスアップやコンバージョン率ばかりを意識しすぎて、内容がまったく同じページを大量作成してしまうという落とし穴にはまる人が多いのです。
ドアウェイページ作成はGoogleのガイドラインに違反しています。Googleによってドアウェイページと判断されてしまうと検索評価が下がるだけでなく、場合によってはインデックスから削除されます。
近年のSEOはビックワードとロングテールワードの組み合わせが主流です。競合企業とは異なる、隙間を狙ったキーワード選定をすることで、アクセスとコンバージョン率を上昇させることができます。
しかし、ロングテールSEOでアクセスが上がったとしても、ページの中身(コンテンツ)に満足しなければユーザーはサイトに留まりません。最も重要視すべきは「コンテンツの質」であり、これがGoogleの評価に大きく影響します。「コンテンツの充実」「ベストなキーワード設定」の両方を強く意識してSEO対策をしていきましょう。