
Googleが2019年のスパムレポートを公表しました。
https://webmaster-ja.googleblog.com/2020/06/google-2019.html
それに合わせて、スパムを排除することの重要性を説明する公式ブログが公開されました。
https://www.blog.google/products/search/how-we-keep-spam-out-of-search/
2本の内容を合わせて解説します。
スパムの定義
Googleによると、スパムは以下のように定義されています。
スパムとは、高品質なコンテンツを提供せずにランキングシステムに入るためのシグナルを擬態したり、検索者に有害な技術を使用すること
Google検索が役立つ理由
Google検索が役立つ理由として、以下が挙げられています。
・Googleはクエリの関連性の高い結果を表示する
・言語理解
・検索システムの改善
※ランキングシステムに入るための要素は公開されています;検索アルゴリズムの仕組み(https://www.google.com/search/howsearchworks/algorithms/)
・スパムに対抗できることで検索の品質を向上している
→スパムに対抗できなければ、検索の品質は低下する
高品質なコンテンツを評価するランキングアルゴリズムが優れていると同時に、スパム対策をしっかり行っているから、という理由が挙げられています。
スパムの検出とスパム対策の現状
Googleのスパム検出とそれへの対策について述べられている部分を以下にピックアップします。
・毎日250億件のスパムが発生
・そのほとんどを自動システムによって認識して対策
・スパムの兆候は使用している技術とウェブマスターガイドラインへの抵触項目で判別
・一部は手動だが、そのプロセスを自動化につなげる
・結果として、検索からのアクセスの99%以上はスパムページでない
・ユーザー生成スパム(コメントスパムなど)は昨年から増加していない
・90%以上のリンクスパムの効果を抑制
・ハッキングウェブスパムは減少傾向
・自動生成・無断複製コンテンツよるスパムを2018年に比べて60%以上削減
・1年で23万件のスパムレポートを受領
・受け取ったスパムレポートの82%に対処済み
・ウェブマスターへの通知は9千万件
・うち手動対策は430万件
ウェブマスターは時に(意図せず)スパムに加担したり、スパムの被害者になったりします。
そのような場合でも、Googleは問題を修復して再び検索されるようにしたいと言及されています。
参考
最後に、Google検索の仕組みや遵守すべきガイドライン、最新情報の取得や質問などコミュニケーション、スパムを発見した際の報告フォームなど、紹介されていたリソースをピックアップしました。
検索の仕組み
https://www.google.com/search/howsearchworks/
ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)
https://support.google.com/webmasters/answer/35769?hl=ja
Google のコミュニティ、ニュース、イベントに関する最新情報
https://www.google.com/webmasters/connect/
ウェブマスター のヘルプ コミュニティ
https://support.google.com/webmasters/community?hl=ja
スパム報告
https://support.google.com/webmasters/answer/93713
フィッシング詐欺の報告
https://safebrowsing.google.com/safebrowsing/report_phish/
マルウェアの報告
https://safebrowsing.google.com/safebrowsing/report_badware/?hl=ja