こちらの記事は弊社運営クラウドライティングサービス『REPO』のライター向けに作成したものです。
もし、あなたがライターとしてスキルを伸ばしたいなら(しかも、周りのライターを大きく突き放して優秀なライターになりたいなら)、今から共有する6つのライティングのコツはきっとあなたの役に立つはずです。
さっそく見ていきましょう!
1.読み手を理解する
書く前に、記事の読み手を想像しましょう。
この記事は誰のためのものなのか、そして誰のためのものでないのか、明確に決めておきます。男性か、それとも女性か? 年齢は? どんな価値観を持っているのか? 何に喜びを感じるのか?
調べて、想像しましょう。
そして実際に、言葉として書き出しましょう。
たとえば、「プロのライター様へ」「ライティング初心者の方へ」など。
「皆様」など、誰にでも当てはまる凡用表現はできるなら控えましょう。
▼読み手を理解するための手段
関連書籍や雑誌、ブログ、SNSなどから情報を集めるのがオススメ。
特にFacebookやTwitterなどのSNSはいいかもしれませんね。
関連するグループに実際に参加して、メンバーの会話(投稿)を観察してみましょう。
注目するのは、「どんな単語が使われているのか」「独特の言い回しや口調はあるのか」「どんな趣味嗜好を持っているのか」「年齢や性別層は?」など。
SNSのグループ内でのやり取りは実際の会話と雰囲気が似ていますから、読み手をリアルにイメージしやすいです。対面でのやり取りに近いものがあります。
心の底で思っている本音も出やすく、そうした情報を得られれば大きな収穫です。ぜひ参加してください。
SNS始め様々な媒体を調べて、そこでよく使われている特定の単語や言い回し、価値観や趣味嗜好を表している言葉はすべてメモします。
以下の例のような形で、テキストエディタなどに書き込んでいきましょう。
書くことが大好き
調べること大好き
好奇心が旺盛で、納得のいくまで徹底的に調べて、こだわる
心を込めて書きたい
何かを・・・文章を通して伝えたい
時間があればパソコンの前に座り、文章を書いている
日頃から何かを書く事が多い
熱心になりやすい・熱中しやすい
幼いことから文章を書くことが好きで、たまらなかった
より高いレベルの案件に挑戦したい
ものを書くことが好きで、はまった時はずっと書き続けている
ライティング業は毎日必ずやる
一日最低8時間くらいはライティングに時間を割ける
自分のブログを立ち上げて運営している
活字が大好き・・・・書く事も読む事も大好き
月刊読書量100冊ほど
気になった情報はとことん調べて、違う切り口を探すのが得意
小さいことから文章や日記を書く事が好き
ブログなどの執筆が好きで、何か気になったら、なんでも投稿してる
いろいろなものを吸収したい
ちなみにこれは【REPO】の会員さんがどんな価値観を持ってるのかなーと、調べて書き出したものの一部です。
すべての会員さんがこのような価値観を持っているわけではないと思いますが、一部の方にはとても刺さるフレーズ・単語ではないでしょうか。
読み手の価値観や嗜好はツールでキーワードを出しただけでは絶対にわかりません。
アナログで地道な手法ですが、読み手がよく使う言葉や、価値観・嗜好を表すフレーズを集めることは、読み手の理解には欠かせないものです。
2.本を読む
ライターはものを書く以前に、たくさん読まなければいけません。
「頭の中にあるもの以上のものを生み出すことはできない」
この事実を受け止めてください。
何かを書くときには、既に頭の中にある知識・情報を引っ張ってきて、それを文字に起こすと思います。
知識が豊かであればあるほど、アウトプットされる文章も豊かなものになりますよね。
情報に深みや幅が出て、内容の濃い文章になります。
だけど知識が乏しい状態では、そもそも書くことがあまり思いつきません。
ふわふわした曖昧な、軽い文章になってしまいます。深みや広がりが見られないんです。
▼ジャンルを限定して大量に本を読む
ライターなら、たくさん本を読みましょう。
最初はある程度ジャンルを限定して大量に読みましょう。
なぜかというと、まずは知識を深めることが最大の目的だからです。
あれもこれもと、やみくもに違うジャンルの本を読み漁っても知識は深まりません。
広くはなるかもしれませんが、それはまた次の段階です。
最初は知識を深めることに専念してください。
同じジャンルの本を何冊も読んでると、共通している原理や法則に出くわすと思います。
「あ、これはあの本でも言ってたな、これも、それもそうだ。」とか。
その再認識作業によって、重要な知識があなたの深い部分にまで浸透していきます。
そして、「あ、これはあの著者の意見と違うな・・・なるほど、こういう見解もあるのか」っていう発見もあるでしょうし、「この知識とあの知識を組み合わせれば・・・」など、知識と知識が結合して、どんどんアイデアが生まれます。
大量の知識をインプットしていくと、知識の結合が起こって頭の中の情報が豊かになっていくんです。
一度この基盤を作ってしまえば、新しい本を読むたびに新しい知識と既存の知識と結びついて、情報が強化されていきます。
▼最低でも週に一回は、町の大型書店に足を運ぶ
私もそうしています。リラックスして、ぶらぶら店内を歩き回りましょう。
最初は知識を深めたい、興味のある分野のコーナーに。
気に入ったものがあればお金を惜しまず買いましょう。
よほど生活が苦しいとか、明日生きるか死ぬかみたいな状況でもない限り、本への投資は積極的にするべきです。
また、普段読まないジャンルのコーナーを見てみるのもいいと思います。
狭くなった視野を広げる、いい機会になります。
あなたが普段行かないコーナーに立ち寄ってみましょう。
ライティングのコーナーばかりに行っているなら、例えば歴史とか科学とか。
タイトルにざっと目を通して、適当にパラパラ数ページめくるだけでも十分です。
そこでもし興味が引かれたなら、新しい執筆ジャンルを開拓できるかもしれませんね。
実は今書いてるジャンルよりも、そっちのほうが向いていた、なんてこともあるかもしれません。
ライターなら、本や情報への投資は積極的に行いましょう。決して無駄にはなりませんから。
3.説明は詳しく
どのくらいの文量を書けばいいのか迷ったら詳しく、そしてたくさん書いてください。
「まぁ、別に書かなくていいか。どうせわかってるだろうし」、この考えはほとんどの場面で間違いです。
読み手が自分と同じくらいの知識を持っているのは稀なこと。
自分の知識を過小評価せずに、また読み手の知識を過大評価せずに、説明は詳しく書いてください。
「こんな当たり前のこと書いてもしょうがないかな」と思うかもしれませんが、読み手はその「当たり前」を必要としているかもしれません。
あなたと読み手とでは、知識も考えも微妙に違っているのが普通です。
あなたの「当たり前」は、読み手の「当たり前」ではありません。
だから、十分に説明してください。当たり前だと思うことでも、すべて書きましょう。
参考記事⇒「ライティングの大原則」・詳しく具体的に十分な量を| ルポライフ-Repo
4.タイトルを強力にする
タイトルは重要です。
それは、あなたもよく理解していると思います。
どんな種類のライティングでも、最初に目に飛び込んでくるタイトルは最重要なパーツなのです。
では、具体的にどうタイトルを強力にすればいいのでしょうか?
①.読み手が使う言葉で書く
大原則として、読み手が使う言葉遣いをしてください。
ためしに、次の文章を見比べてみましょう。
「Webライターってどれくらい稼げるの? 本当のことをお伝えします」⇒○
「Webライターはどの程度稼ぐ事が出来るのでしょうか?」⇒×
この2つのタイトル、言ってることは同じですが、使っている言葉が違います。
「〜はどの程度稼ぐ事が出来るのでしょうか?」……これ、「〜事が出来るのでしょうか?」なんて、頭の中で考えないですよね?
稼げんのかなー?どうなんかなー?、みたいな、もっとこう、ラフな感じですよね?
〜出来るのでしょうか?、そんなふうに言語化して考える人なんていません。
だから、そういう言葉をタイトルに使ってはいけないのです。
読み手が普段、頭の中で言語化している言葉遣いをそのまま、使ってあげるわけです。
そうすれば、誰も言わないような言葉で書いたタイトルよりも遥かに読んでもらえます。
②.読み手にとってのベネフィットを含める
その記事を読むことによって、読み手にとってどんな得があるのか?
タイトルには、読み手にとってのベネフィットを必ず含めましょう。
当たり前すぎることですが、これは絶対です。
直接的にしろ、間接的にしろ、必ずベネフィットは提示しなければいけません。
③.具体的に書く
曖昧なタイトルは避けましょう。
「ライターのためのアドバイス!」
これではちょっと曖昧で、わからなすぎてダメですね。
具体性が何もないので、ベネフィットも興味性もゼロです。
「必見!ライターのための革新的でユニークなアドバイス」
これもダメですね。。。
いろんな言葉で飾り立てて煽っていますが、結局は最初のダメなタイトルと変わっていません。
「必見!初心者Webライターのためのライティングスピード向上アドバイス4選」
だいぶマシになりましたね。
ポイントは、曖昧で意味のない形容詞を排除して、名詞を多用することです。
5.リード(導入部)を魅力的にする
リード文はよく考えて作り込みましょう。
記事の書き出しはとても大事なものです。
ほとんどの人は最初の書き出し部分を見て、続きを読むかどうか決めるからです。
ある意味、本文以上に重要なパーツだと言えますね。
リードで読み手を引き込むことに失敗すれば、本文を読まれることなく立ち去られるわけです。
だからこそ、ダラダラとした説明や無難な定型文、意味のない挨拶で終わってはいけないのです!
よく練り込まなければいけません。
オススメのリードのアイデアを共有するので、ご参考に!
①.約束する
記事を読むことで何が得られるのか?どんな知識が身に付くのか?何ができるようになるのか?
そうした読み手にとってのメリットを約束します。
リードも最も基本的な要素だと思っています。
他のどんな型を使おうとも、つねにこう自問してください。
「このリードは読み手に何かを約束しているか……?読むことのメリットを示せているか?」
②.即、本題に入る
前置きを一切なしに、いきなり話を切り出して動きのある状態に持っていきます。
「重曹とコップ一杯の水を用意してください。
混ぜ合わせてください。
電子レンジに入れてください。
それだけで準備完了です。
あとはボタンを押すだけ!
本当にこれで汚れが落ちるの……?
そう思ったなら、続きを読んでください。」
「本日、皆様方にご紹介するのは……」みたいな、つまらない前置きがなくても十分伝わるのです。
③.読み手に無条件にYesと言わせる質問から始める
「ライティングにハマっていますか?
『ルポライフ』をぜひ、お読みください。
物を書くのが好きな方にとって、一番お役に立てるブログです。」
相手が当たり前に思っていること、無条件に肯定するであろう話題から始めることで、最も難しい「最初の一文を読ませる」という壁を案外簡単に超えられます(おいしいコーヒーはお好きですか?)。
④.ストーリーや個人的な体験
「最近、素早く記事を書くための革新的な秘訣を発見してしまいました……。
夜、眠い目を擦りながらパソコンのキーを打っているときに、ふと閃いたのです。
それからと言うもの、いままでの3倍のスピードで記事を書けるようになりました。
その秘訣を、あなたとも共有したいのです。」
ストーリーや個人的な話は人を引き込むパワーがあります。
それはそうでしょう。
だって、文章を書くのは「人」であり、読み手も「人」ですからね。
「人」を感じさせる文章はみんな大好きです。
6.「なぜ?」に答える
何かを主張したり断言したりしたら、必ず理由を付け加えてください。
読み手の「なぜ?」に答えるわけです。
理由がなければ主張も意見も信用してはもらえないでしょう。
なので、主張と理由はセットだと考えてください。
特に、大きな約束や大胆な主張を書いたなら、その直後に必ず理由を書きましょう。
理由付けの欠如はその一文だけではなく、記事全体の説得力を弱めてしまいます。
また、読み手に「なんで?」と疑問を抱かれる回数が多ければ多いほど、読み進めてもらうのが難しくなります。
疑問への答えを探すのは読み手の仕事ではなく、書き手の仕事です。
読み手にその負担を強いてはダメなんです。
誤解を恐れずに言えば、「読み手に頭を使わせない」ようにするのがベストです。
文章を書いた後で読み返して、理由付けが必要な箇所がないかどうか、チェックしましょう。
7.心から楽しみ、共有する
情熱を持って、楽しみながら書いてください。
これ以上の助言はないかもしれません。
どれだけスキルがあっても、心が込もっていなければいいものは書けません。
あなた自身が楽しんでいなければ、それを読んだ相手も楽しいとは感じることはないでしょう。
文章ではいくらでも相手を誤摩化せる、そう思っているとしたら大きな間違いです。
あなたの気持ちや感情は文章を通して読み手に伝わります。
マイナスの感情も、プラスの感情も、伝染します。
だからまずは、あなた自身がライティングを心から楽しむことが大切なんです。
また、あなたの考えや価値観、感情、個人的な体験を読み手と共有することを恐れないでください。
たしかにそれらは客観的事実とは違い曖昧ですし、極めて主観的なものです。
だからといって、役に立たないと切り捨てるべきではありません。
ただ事実を述べるだけなら誰でもできることですし、付加価値もありません。
そこにあなたの価値観や信念が加わって初めて、情報としての価値が出てきます。
読み手も、それを求めているんです。
ターゲットの価値観や信念、好き嫌いをよく理解して、それらに合致するようなあなたの考えを読み手と共有しましょう。
「1.読み手を理解する」で伝えたようなリサーチ方法を活用してください。
8.決して諦めずに、書きまくる
優秀なライターになるための近道は、毎日書くこと・・・そしてそれをずっと継続することです。
大量のライティング経験なしに、スキルをあげることはできません。
本を読んだだけ、ブログ見ただけ、それだけで書けるようになる人はいないでしょう。
ライティングには忍耐力と継続力が必要なんです。
今日は何文字書いたか、カウントして記録を付けるといいかもしれないですね。
ライティングが嫌になったとき、挫折しそうになったときは、リチャード・バック(アメリカ合衆国イリノイ州生まれの作家)の次の言葉が支えになるはずです。
「プロの作家とは、書くことをやめなかったアマチュアのことである」
諦めないということは、単純ですが効果的なのです。
そう信じて頑張ってください。