一昔前と違い、現在では検索順位を決定するGoogleアルゴリズムが、外部リンク頼みのサイトよりもコンテンツ内容が充実しているサイトをより評価するようになっています。
その結果、多くの企業がコンテンマーケティングに取り組んでいますが、自社のスタッフでは対応が難しい場合、外部に記事の執筆の委託をするケースが増加しています。
本記事では、記事ライティングを外注する際に押さえておくべきポイントについて解説します。
なぜ記事ライティングを外注するのか?
記事ライティングを外注する一番のメリットは、時間と労力を削減できることです。
ユーザーに満足してもらう独自性のある記事を執筆するには、非常に時間がかかります。
もちろん、他サイトと類似した内容の記事であれば、時間はそこまで掛からないかもしれませんが、それではユーザーやGoogleからの評価も低くなるうえに価値がないコンテンツになってしまうので、高品質な記事を短期間で大量に得られる外注のメリットは大きいです。
他にも、記事執筆を外注することで、社内リソースを他の業務に割くことが可能です。
例えば、記事執筆したあとのチェックや修正などのディレクターとしての業務があります。
外部ライターの記事は完璧である保証はないので、誤字脱字やテーマから内容が逸脱していないかなどを、確認することで記事のクオリティをより高めることができます。
外注時に注意するポイント
ライターはライティング自体には長けているものの、商品やサービスに関する専門知識は依頼主の方がある場合が多いので、ライター任せにすることは危険です。
また、良い記事が書けるライターが、必ずしもSEOの観点で考えた記事が書けるとは限りません。
ライターによって得手不得手が大きく異なることも考慮します。
外注する際の注意点
望んだレベルの記事を得るためには、記事のトーンとマナー(いわゆるトンマナ)などのレギュレーション設定が必要不可欠です。
以下はよく設定されるトンマナの例です。
記事の用途をわかりやすく伝える
記事の用途を理解しやすくするために、記事で重要なキーワードや全体の流れ、大見出し、中見出し、小見出しを作成しておくことで、ライターの理解度を高めます。
文体・構成を定めておく
ですます口調で統一すること、主観的にならないこと、キーワードを主体にした構成にするなど。
フォーマットを指定
せっかく納品してもらっても、ライターが作成したファイルを開けないと意味がありません。
ワードかテキストファイル、あるいはエクセルなどの形式で納品するやり方が主流ですが、場合によっては、スプレットシートやワードプレスに直接記述してもらうこともあります。
テーマ・キーワードの調べ方を共有
依頼主の意図と大きく外れて執筆する可能性もあるので、ライターを正しく導くために完成イメージに近いコンテンツを含む他サイトを参考として送ることがあります。
それでもライターが悩む場合があるので、キーワード検索ツールの使用を勧めることもあります。
よくある間違いを共有
記事の内容によっては、適切ではない表現などがあります。
そのような間違いを防ぐために、間違いやすい項目の共有も必要です。
スケジュールの管理
スケジュールの管理はとても大切です。
納期をきちんと決めておかないといつまでたっても記事が出来上がらず、会社の業務全体に影響を及ぼすこともあり得ます。
そのような事態を防ぐためにも、口頭ではなく必ずスケジュールは文字で残し共有します。
ライター選考のポイント
コミュニケーション能力
納品された記事には修正が必要な場合などあり、ライターとの頻繁なやり取りも発生します。
そのようなときに、普段あまり連絡が取れないライターだと作業の進みが遅く、完成した記事の質が悪い、納期を守らないなど業務に支障をきたす恐れもあります。
ライターに依頼する際には、連絡が取れる時間帯や、よく使うメールやSNSなど確認し、コミュニケーションに問題ないかどうかも判断します。
専門知識がある
記事の内容によっては、専門知識が必要です。
例えば、医療系、IT系など、専門職に関するコンテンツの場合、その業務に従事した経験がないと執筆することが難しくなります。
そのようなケースでは、専門的な知識があるかないか、その分野で働いた経験があるかないかを選考基準にすると良いでしょう。
文章の品質が高い
当たり前のことですが、納品される記事の質は高ければ高いほういいです。
ライターの実力の判断方法は、過去の実績(過去に執筆した記事)を提出してもらうことです。
依頼するテーマと同じ記事を書いた経験があればいいのですが、そうでなくても記事を読むとある程度のレベルは分かるので、選考時には過去実績の提出を依頼することを推奨します。
まとめ
記事ライティングを外注する場合、出来上がった記事を見て、想定していたものと違うと後悔することがあります。
そうならないためにはまず、ライターの選考基準を設定することです。
コミュニケーションが取れ、専門知識があり、文章の品質が高いこと、そして、選定前にはライターが過去に執筆した記事を、実績として提出してもらい、ライターのレベルを判断します。
他にも、記事の品質を保つため、依頼内容、文体、全体の構成、NG事項、フォーマット、スケジュールなどの情報を共有することをお勧めします。